エナメル質から象牙質に進行したむし歯は、従来の治療では健康な歯を含め、削る部分もかなり多くなります。
しかし、カリソルブは、虫歯にジェル状の薬剤を塗って軟らかくし、周りの健康な歯を削らないで治療する歯を削らない虫歯治療です。
リソルブは殺菌作用のある弱い濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液とアミノ酸などの溶液が混ざったもので、むし歯の部分に塗るとむし歯の部分だけが軟らかくなる性質があります。
そのやわらかくなった部分を特殊な器具で除去していくことで、むし歯を取り除くことができるのです。
この後、上からコンポジットレジンなどの修復物を詰めて、終了です
カリソルブは歯科先進国のスウェーデンで1998年に認可され、現在ではヨーロッパをはじめ、世界各国で一般的な治療として普及してきている治療です。
カリソルブ治療の手順は下記のように、非常にシンプルです。
①カリソルブをむし歯の象牙質へ塗布し、30秒間待ちます。
②やわらかくなったむし歯を専用の器具を使い、手で慎重に除去します。
この操作を何回か繰り返し、完全にむし歯を取り除きます。
③ むし歯を除去した後、修復物を入れて終了です。
カリソルブ治療には下記のような優れた特徴があります。
象牙質までのむし歯(C2)は神経まではむし歯が達していないのですが、象牙質の下には神経があります。むし歯の場所や進行の具合によっては、むし歯を削る際に、神経を刺激してしまうような場合があります。
このような場合、刺激から痛みが出てしまう事もあるため、放置しておくことができず、やむなく、「神経を取りのぞかなければならない」といわれることがあるのです。
しかし、カリソルブはむし歯を削らないので、痛みが出る事がほとんどなく、このような心配はほぼありません。
また、従来の治療では、象牙質までのむし歯治療をする場合、削る際の痛み対策として大人の場合でも局所麻酔を使うことが多くなります。
しかし、カリソルブ治療では痛みはないか、あってもわずかなので、麻酔を使用することは極めて少なくすみます。
従来の治療では、象牙質までのむし歯治療をする場合、削る際の痛み対策として大人の場合でも局所麻酔を使うことが多くなります。
しかし、カリソルブ治療では痛みはないか、あってもわずかなので、麻酔を使用することは極めて少なくすみます。
また、持病など全身疾患がある高齢の方で、麻酔をするのが心配な方でも、麻酔が必要ないので、安心です。